ひょっとしたら《わたしだけ》かもしれませんが、
「上手いなぁ~」と思う音・演奏と
「心惹かれる音」と思う音・演奏は、
必ずしも一致しない、ということです。
おかしなもので
音楽の勉強(=いわゆる世間一般的にいう音楽教育)を真面目に受けた人ほど、
じつは《表現力》《聴いてる人の心に響く何か》を伝えることが
あまり上手くなかったりします。
これは多分、日本の音楽教育方式が「技術」「理論」にこだわりすぎる結果なんだと思うのですが…。
楽譜の表面的なことばかりを指導するあまり、
作曲者の想いというものを読み取れてないんですよね。
なので、「技術は上手いが、表現はおかしくないかい?」っという演奏にもたくさん出くわします。
《心に響く音楽》《魅せる音楽》とは何か、
を知っている、
あるいは、本人が気づいてなくても世間が認めてくれる人というのは、
意外と《趣味の延長でプロになりました(あるいは、なってました)》という人が多いんですよね。
ほら、
たとえばですけど、
音大卒業したはずの音楽の先生よりも、
ピアノを習ってる生徒のほうが「伴奏」が歌いやすいってことありませんか?
特に、コンクールなどで名を上げてる生徒より、
普段ピアノのレッスンを真面目にやらない「問題児(?)」の生徒のほうが、
伴奏が上手かったり、
流行の曲をどんどん耳コピして弾いたり、
て、思いません?
こういう生徒のほうが「音楽のツボ/ポイント」を実は一番よく解ってるのではないでしょうか?
「音楽の勉強」って一言に言っても、
じゃあ一体どんな勉強がいいのか…ってことですが、
まぁね、理論やテクニックのお勉強も大事です。
でも、
最終的には《人の心を魅せる音楽》を演奏することが大事だと思うんですよ。
そうなるためには
下手でも何でもいいから
とにかく人前でどんどん弾くこと。
そうすることで、聴いてる人たちが素直に反応してくれるんです。
「うまいなぁ~」「下手だなぁ~」「落ち着くなぁ~」「なんかイライラするなぁ~」
とかね。
それを何度も繰り返していくうちに、
「成りたい理想像」へと近づくのでは?
自分が音楽を「理論」で攻めるのか、「技術」で攻めるのか、「表現・実践」で攻めるのか?
かかわり方は自由ですが、
楽器を演奏する限り、
とにもかくにもまずは「人前で弾く」!!!!
…ですね。(^。^)
「理論」や「技術」は未熟でも《心》があれば大丈夫♪