そうなるだろうとは
なんとなく解ってましたが、
やはり「敗訴」になりましたねぇ。
まぁね、英会話学校側の言い分も…解らなくも無いが…
額が大きすぎるんですよ。
それに、説明をちゃんとしないから…。
だからこういう裁判沙汰にまで発展したんだと思うんです。
よく、
音楽教室やいろいろなお稽古事の教室においても
「レッスン○回分前納制」
なんてことをやっているところもあったりします。
ですが、それは膨大なレッスン回数ではなく、
わたしの知ってる限りではせいぜい「6回分」ですねぇ。
もしくは月謝制で半年分。
で、会則にははっきりと「6ヶ月未満で退会されましても、レッスン料・お月謝は6回分納めていただきます」って書いてあります。
これはちゃんと理由が有って、
レッスンを担当する講師が「半年契約」という約束の下、音楽教室と契約してるからなんです。
だから、音楽教室運営側はレッスンを依頼した講師に「半年分の報酬」を保証しなくてはならないわけです。
逆を言えば「大企業」ゆえ…のルールでもあるのですが…。
ですので、たとえ「自分が思っている音楽教室と違ったから辞めます」と言って退会届を出したとしても、半年分は月謝(レッスン料)を支払わなければならないし、それに関しては入会の際に口頭での説明と会則が書かれた書類を手渡されます。
その上で、入会用紙に記入し初回分の月謝と入会金を払った時点で「契約成立」となってしまうのです。
後々「3ヶ月しかレッスンに行かなかったんだから、3ヶ月分は払わなくていいでしょ?」
っていう理由は通じない…ということです。
さて、
では何故今回この英語学校が問題になっているか…。
じつは、わたしもこの英語学校に以前ちょろっと説明を聞きに行ったことがあるんです。
「中国語」を習ってみようかな…っと思いまして。
(御存知と思いますが、ここの英語学校は、他に中国語・フランス語などもやってます)
残念ながら「中国語」は『お茶の間タイプ』のしかやってない、とのことなので入会せずに帰ったのですが、その時も「わけが解るような解らんような」中途半端な説明でしたねぇ。
「もし、途中で辞めたくなったら返金しますよ」
という説明は有るんです。
ですが、では実際にどういう計算で算出した額を返金してくれるのか…、に関しては無かったですね。
「返しますよ」と説明しておきながら、実際「レッスンを辞めたいので、レッスン未消化分の料金を返してください」と生徒が申し出ると、なんだか思った以上にお金が返金されない、あるいは全然返金してくれなかった、というトラブルが多い。
それで、裁判沙汰になった、というわけなんです。
この英語学校に関しては、あちこちで問題・トラブルがあるようです。
今回の「敗訴」という審判によって、
お稽古事、語学教室を運営している側に対する目が厳しくなるのは必然です。
幾つかルールが増えるのも…、ある程度覚悟しといたほうがいいのかもしれませんね。
いずれにしても
大変な時代です…。
「儲け」ばっかり考えてるとこうなるのよ…
という事例そのものだと思います。
講師から見れば「教育業」。
でも学校を経営してる側から言わせれば「ビジネス」に過ぎないですから…。
この温度差は難しいものです。